2010年5月31日月曜日

失ったもの、手に入れたもの

職場までの6キロの道のりを、音楽を聴きながら毎日自転車通勤してます。
通勤の道のりで、大学時代に自転車で旅をしてる時によく聴きながら走っていた曲が流れると、少し懐かしい気分になる。

音楽、草の匂い、風を切る感触。

そんなささいなことを切っ掛けにして、汗まみれの泥臭い思い出が蘇ってきたりする。

ちょっと前までの日常が、いつの間にか思い出になってる感覚は少し寂しいけれど、その分、自分が今いる場所が新しい場所・新しい環境だってことを意識できるから嫌いじゃない。

卒業する直前くらいは、社会人になったら「学生時代に戻りたい!!」って感じるんだろうなぁ、と思っていたけど、いざ社会人になってみると意外と学生時代に戻りたいと思わないから不思議なもんです。

社会人になって失ったものはたくさんあるはずなのに、自然にそれを受け入れてる自分がいます。

誘えば直ぐに集まって鍋してた友達も遠く離れてしまったし、自分の好きなことに使える有り余る時間もなくなった。

毎日残業ばっかりで、仕事もしょうもないミスして凹むことも多い。家に帰って家事をしてたらいつの間にか次の日になってるような、そんな日常。

客観的に見れば、大学時代の方が絶対に楽しかった。

でも、そんな楽しいことの少ない日常も大学時代と同じくらい充実してる。
しんどくて、一日の半分が仕事で終わるような毎日でも、地に足つけて生活できてる実感は大学時代にはなかったから。
自分で稼いだお金で自分自身を養って、自分の仕事が誰かの役に立ってると感じられる。
そんな感覚は大学時代には味わえなかったから、仕事ばっかりの日常も悪くないかな。

大学時代はどんなに楽しいことをしてても、頭の片隅に将来への不安が染みのように広がってた。
自分に自信が持てなくて、アガリ症で、口下手な自分は社会人としてやっていけるのか?そもそも就職できるのか?
なんてネガティブな思考回路で悩んでばっかりだったけど、いざ働き出してみると漠然とした問題ではなく現実に対処しなくちゃいけない問題になったから、ウジウジ悩んでる暇もなくなって気分的に少し楽になったし。

結局、失ったものもあれば、新しく手に入れるものもあるってことなのかな。


photo:RUCC2010追い出し/鳥羽にて
D40/AF-S DX Nikkor 18-55 F3.5-5.6G
追い出しからもうすぐ4ヶ月になるんだな、うーん月日が経つのは早いもんだなぁ。
しかし、みんな良い顔してる。良い追い出しだったなぁ。





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